なんやー、じゃねぇよ! お前、和歌山に帰るって本当か!?」
「へ? あ、ああ。そうやねん。誰から聞い…」

っだよテメェ! そんなの何で黙ってたんだよ!」
ええっ! ちょ、叶!?」

織田に体当たりをかまし、床に落ちた瞬間に馬乗りになってボカボカと殴った。
ぎゃんぎゃん喚き殴り続ける俺を、吉が慌てて止めに入ってくる。

「叶、落ち着けって!」
「これが落ち着いていられるか! コノコノッ!」

何やの!? ちょ、イタタタッ!」
「バカヤロー! オオバカヤロー!」

俺が大騒ぎしてると、遅れて畠がやってきた。
そんで織田と俺を引き離して宥めてくるも、そんなのは耳に届かねぇ!

「お前なんかキライだー! バカおだぁぁあ!!」
ええっ!? な、何でやねん!?」

吉と畠に両腕を押さえられ、残された足で織田を蹴り続ける。
織田はベッドの上へ避難して、俺の罵詈雑言に怯えていた。(!)

「ふざけんなー! 俺残してくのかよバカおだぁぁぁ!」
へっ!? な、何の話や!?」

「遠距離なんて無理だー! アホー! バカヤロー!!」
「え、遠距離!?」

じたばたと暴れ続けてると、右腕を押さえつけてた畠が急に笑い出した。
何がおかしいんだと怒鳴っても、涙流して笑ってやがる。
テメェも喧嘩売ってんのか!?

「あのな、叶…!」
「ンだよ!?」


笑われながら聞いた、その内容…

き、聞くんじゃなかった…


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