するとすぐに、一匹丸ごとのサンマをくれた!
しかも地面に直に置くんじゃなくて、アルミホイルの上だし!
「余ってるヤツだったから、それあげるよv」
「木村のかv」
木村ってヤツが休んだのか?
よく分かんねーけど、木村に感謝だな!
警戒心もまるでなく、俺は飛びついてサンマを食べた。いい具合に焼けていて、めっちゃウマイ。
沖はいつ嫁に行っても大丈夫だな!(!)
「ご飯もいる?」
「にゃぁ〜!(いるいる!)」
「いるみたいだねv」
「にゃああ〜!(そうそう!)」
沖と西広が、ご飯に味噌汁をかけたものを、またホイルで簡単に作った器に入れて持って来てくれた。
こいつら、いい嫁になるぜ…!
「はいはい、何してるの〜?」
「あ、何でもないでーす!;」
教師が俺の方を気づきそうになったけど、咄嗟に二人が隠してくれた。
そのため、俺はお咎めもなしに満足のいく昼飯にありつくことに成功した。
すっかり満腹になった俺は、後で二人にお礼を言いに行こうと思いつつそこから離れた。
昼休みになり、昼寝をしようと適当な木陰に寝っ転がる。
いい天気、いい風、いい気温。
そして満腹とくれば、誰だって眠くなるってもんだ。
俺はフワフワと眠りに誘われて、そよ風の中、そのまま眠りについたのだった。
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