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2時間目終了のチャイムが鳴り、もうじっとしていようと、中庭で雲が流れるのをボーっと見ていた。
そよ風に吹かれながらうとうとしていると、どっかのクラスが移動の帰りみたいで、ガヤガヤとうるさい。
眠気を邪魔されてその集団を睨めば、見慣れた金髪がいた。
「あれっ、猫じゃん!」
「お? おっ、マジだぁ〜!」
「わ!」
ゲッ、と思ってる内に、田島がダダダダと走ってきてあっという間に捕まった。
そうだ、2時間目は化学の実験だった…!
田島がぐりぐりと頭を撫でてきて、三橋がにこにこして俺を見てる。
浜田は俺に気が付かずに(当たり前だが←)、水谷にされたように喉元を触ってきた。
だからソコはやめろって…!(身悶え)(…)
「いつもの猫じゃないなぁ」
「友達かー?」
「靴下、履いてる、ね!」
え、マジで?
俺靴下だけ履いてた?
「靴下?」
「あー! 確かに、足だけ白いな!」
「うん!」
ビックリした…。
そうか、確かに靴下に見えるな。なるほど。
「泉まだ来ないなぁ」
「メール返ってこねーもんなー」
「サボリ、かなぁ…?」
さっさと逃げようとしたものの、俺の話題になっててタイミングを失ってしまった。
いやいや、俺はここにいるんだって!
「珍しいな、泉がサボリなんて」
「おー。寝坊でもしたのかもなー」
「うん…」
どんだけ寝過ごしてんだよ俺は。
俺が必死に自分を指差したのに、3人は気づかずにスルーしやがった。そんで俺をまたベンチに置いていなくなる。
まぁ、これで気づくってのがおかしいか。
そう思った俺は、今度は中庭じゃない校舎側に移動することにした。
ここは結構人通りが多いからな、危ない危ない。
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