どっちが勝ったんだか
分かりゃしねー。

とりあえず、
今度会ったら叩きのめす…!


●●ポッキーゲーム●●●


今日も今日とて、織田の部屋。
ゲームタイムも終わり、いちゃいちゃしながらお菓子を食べて。織田の膝の上でごろごろと甘える時間。

織田と同室の吉が帰ってくるまでの二人の時間は、あったけーし、何つーかもう…最高かも。

「なー、かのー」
「んー?」

「ポッキーよう食べるなぁ」
「んー、何か買っちゃうんだよなー」

コンビニとか行ったら、つい手に取ってしまう。新発売とかムース系とかも好きなんだけど、いつも手に取るのは赤いスタンダードのやつ。

何だかんだでやっぱ基本がうまいと思うんだ。スナック系もほとんどサラダ味が好きだし。うん。

「俺なー、ポッキーは逆から食べる派やねん」
「逆って、持つとこか?」

「せやー。上から食べると、最後味なくなるやん」
「まーなぁ…」

「いっそ全部チョコ塗ったれと思うねんけど」
「それはもうただのチョコだな」

クスクス笑いながらぽりぽりしてると、織田も柔らかい笑顔で俺の髪を撫でてきて。
それにまたぽわぽわしてると、織田が「あ」とわりと大きめの声を出した。

「どした?」
「ええこと思いついたで」

「あー? 何?」
「今からポッキーゲームでもせぇへん?」

「ぽっきー…げーむ? 何それ?」
「知らんのかい!」

え、何かメジャーなのか、そのポッキーゲームって。ポッキー好きの間ではもしかして流行ってたのか?

やべー、乗り遅れちまうとこだった。
危ない危ない!

「で、どうすんだよ。ルールは?」

「ルールはな、二人一組でやるねん。カップル限定やで」

「…え、そ、そうなの?」

…知らないわけだ。
だって、か、カカカップルなんて、その…織田が初めてだし…。

って、あれ?
てことは、織田はもう誰かとやったことあんのか?

 


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