俺だってオトコだし。

そんなの、
シたいに決まってるだろ?


●●Kill me,at your kiss●●


初めての経験から、数日が過ぎた。毎日の授業、部活、そして…織田との時間。

繰り返されるその日々を送りながら、ずっと思っていた疑問。言おうか言うまいかで悩んだけど、どうにも気になってしまっている。

織田の部屋。
俺を背中から抱きしめるいつもの格好で、携帯をいじってる織田を見上げていると、こっちに気がついて微笑んできた。

「何や?」
「…なぁ、聞いてもいいか?」

「??」
「…あのさ、」

内容が内容だけに、ちょっと聞きづらい。
でも、ここで聞かないとだよな。ずっと気になってるし…。よし!

「織田、初体験っていつだ?」
「……はぁ?」

たっぷり10秒は停止していた気がする。そして、返って来たのはマヌケな声と表情。

「俺はこないだが初めてだったけど…織田は違うだろ?」
「…は、え? な、何で…」

「何か手馴れてたし。前々から、服とか脱がすの手早いなって思ってたし」
「そ、そうか…?」

遠くを見るように視線をそらす織田だったけど、曖昧な返事じゃ納得できない。

別に、俺が初めての相手じゃなきゃヤだって事じゃないんだ。

ただ、知りたいだけで…。


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