どんな
お菓子よりも甘いのは。

君の腕の中なんだよね。



●●甘い誘惑●●●


「…おい、栄口。聞いてんのか?」
「へっ? あ、ごめん…」


ここは7組で、今は昼休み。
花井、阿部、篠岡と俺の4人で集まって、ちょっとした部活の打ち合わせをしていた。

本当はモモカンもいればいいんだけど、今はもちろん、バイトの真っ最中。だから、いつもは参加しない篠岡が代打で来てるんだけど…。

「ボーっとしやがって…もっかい最初から説明すんのか?」
「ご、ごめん…。何だっけ…?」

阿部に窘められ、自分でも思う らしくない行動に戸惑う。目の前のプリント…今週の練習試合の相手のデータが書いてある。

阿部と篠岡はいつもこうやって分析して、データにまとめてくれてるのに…俺ってば失礼なことやっちゃったかな…。

「…お前さ、最近クソレと喋ってるか?」
「え? うん…何で?」

「喧嘩してるのかと思ってた」
「えー? 別に、そんなことないけど…」

水谷とは、今まで一度も大きな喧嘩らしいこともしてない。
少しの口喧嘩くらいならあるけど…とは言っても、俺が水谷を注意することぐらいなんだけどさ。


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