快感はいつだって、
君と一緒。

自分だけじゃなく、
君にもそう思ってほしいんだ。


●●意地悪な彼氏●●●


あべ君が、隣にいる。
さっきまで おれの体を愛撫してくれた手は、今は頭を撫でてくれていた。それがくすぐったくて少し笑うと、同じように笑ってくれる。

「何笑ってんだよ」
「えへ、へへへ…」

あべ君の胸に顔を埋めれば、まるで条件反射のように抱きしめてくれる。

終わった後は特に優しくて、疲労感も手伝ってすぐに心地よい眠りに誘われてしまうんだけど。
でも、たまには、おれだって…!

「ねぇ、あべ君」

「ん?」

「次は、ね…」






* * *


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