織田、覚えてるか?


俺達が、
最初に話した時のこと。


●●ファースト・コンタクト●●●


「……と、いうことです。次は、クラブ活動の説明に入ります。……」

「叶、もちろん野球部だろ?」
「まーな」

「あのヘロ球と縁切れるなんて、マジ最高だな」
「…おまえなぁ」

入学式後のHR、担任が次から次へと学校生活の説明をしてくる。
俺はエスカレーター組だから、大体の校舎位置とか把握してるつもりだけど、そうじゃない奴もいるからな。

…例えば、目の前の席にいるバカでかいコイツとか。
中学ん時、コイツはいなかったはずだ。こんだけ目立つ奴、見逃すはずない。

それに隣の席の畠も気づいたのか、三橋の話をやめてまたヒソヒソ話しかけてきた。

「でけーなぁ…」
「ああ」

「野球部とか入らないかな」
「どうかな」

適当に相槌を打ってると、俺たちの話が聞こえたのか、目の前の奴がくるっと後ろを向いてきた。


[*prev] [next#]

1/6


目次SRTOP




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -