小さな星1個じゃ足りない。

もっと近づきたい想いは、
月ぐらいデカイのに願わないと。


●●月に祈りを●●●


「遅かったなー」
「おー、まぁな」

織田とさっきまで校舎裏でイチャついてたとまでは言わないでおく。
同室のコイツ…水無月も俺と織田のカンケイのことは知ってるけど、すぐに冷やかしてくるからな。

「叶、俺今からちょっと出てくるから」
「ああ、どこ行くの?」

「親に呼ばれてさ…面倒くせぇけど。外出届けも出してるから、ギリギリ10時前には帰るよ」
「分かった、10時な」

何で呼ばれたかまでは興味ないから、帰宅時間だけ聞いておく。鍵の問題もあるからな。まぁ10時には寝ないけど。

身支度を整えながら、水無月がやけにニヤけてる。
嫌な笑い方してるから、たぶんきっと…。

「織田でも呼んで留守番してれば?」

やっぱりな!!

「うるせーよ、さっさと行け!」
「はーい、邪魔者は消えまーす」

「…ンの野郎!!」
「うわああ! ギブギブ!!!」

しつこいコイツに卍固めをキメこみ、ボロボロにさせてから見送ってやった。

ふん。


お前に言われなくたって、

呼ぼうと思ってたっつーの。



* * *


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