「叶の一人エッチ見たい…とか?」
「……は?」

「だから、ひと…」
「はぁぁぁああ!?」

「何や、聞こえてるやんか」
「おま、何、ええええ!?」

「デカイ声出すなやー、苦情来んでー」
「だ、だだだって…!」

ギャーギャー騒ぐ俺の口を塞いでよしよしされる。そ、そんなんで収まるか!
こいつ、こいつは何を言ってんだ…!

「おま、そんなん見たいのかよ! この変態!」
「見たいわー。きっと艶っぽいんやろなー」

「な、え…?」
「ネタは何なん? めっちゃ気になるわー」

「バカかお前!! 変なことばっか言ってると蹴るぞコノ…!」

もう聞きたくないと暴れると、ぐいっと床に押し倒された。またすぐ目の前に、織田の顔がある。
でも、ゲームの最中の時の顔よりずっと、真剣で…。

「変なことちゃうやろ。自然なことや」
「な、何、が…?」

「好きな相手のヤラしい姿想像すんの。当たり前やで」
「……で、でも」

「それとも、叶は俺とはそういうことしたいって思わへんの?」
「織田…?」

真剣な顔と、声。

どこか寂しそうに言うその言葉に、胸がギュウって締め付けられる。
 


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