喋ると、もう触れてしまいそうだ。慎重に慎重に…ちょっとだけ食べる。
シャリ…となっただけで、まだ触れてはいない。せ、セーフ!

そして、織田の番になって。
ほんの少しだけだったけど、かすかに唇に触れた。

「あ」
「…よっし! 勝ったー!」

「あーあ、負けたー。しゃーないなー」
「あぶね〜!」

マジで負けるかと思った…!
ポッキー食うのに何でこんなにドキドキしなきゃいけねーんだよ、まったく…。

「じゃ、かのー。罰は何したらええ?」
「え? あ、そっか…罰…うーん…」

何も考えてなかった。
えーと、『ヤラしい罰』を考えなきゃいけねーのか。…って、俺が考えるの!?

「ば、罰ナシでいいぜ!;」
「そらアカンわー。ほら何したい? それとも…してほしいんか?」

「お、織田だったら何言うつもりだったんだよ!?」
「俺か〜?」

時間稼ぎに問うと、織田も「んー…」って唸って考え込んだ。


ほらな、
急に言われるとすぐに思い浮かばないだろ?

 


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