快感に溺れたその後は、必ず少し意識を飛ばしてしまう。
10分の時もあれば、朝まで起きないこともあるけど、今日は早く気がついたようだった。

「大丈夫か?」
「……お、ぅ」

ベッドの上、抱きしめながら聞けば、最中を思い出したのかまた少し赤くなった。まったく、コイツはどこまで可愛いんだか。

「もう遅いし、このまま寝ようぜ」
「そ、だな……」

頭を撫でながら「おやすみ」といえば、すとんとまた眠りに落ちてしまう。元々疲れてんのに、また疲れることしたからな。

でも、泉だってソノ気で来たっての知ってるし。朝練が7時とかいつもより遅いと、必ず家に来るのは、たぶんシタイからなんだろーな、って。

でも言わないんだ。
言ってからかった後、どうなるのかちょっと見てみたい気もするけど。


ツンデレ攻略法。

それは、
甘やかして甘やかして機嫌を良くすること。

からかいの言葉より、
好きの気持ちを紡ぐこと。

恥ずかしがって言えないだろう気持ちに、敏感になること。


明日のお弁当のおかず、
何にしようか。


そんなことを考えながら、

泉と一緒に、眠りについた。





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