* * *


「ただいまー! ごめんねー、もうスーパーが戦場で…あれ?」

部屋のソファで、こてんと寝っ転がってる栄口に声かけるも、無反応。
寝てるのかなー、って覗き込むと、ぽやんとした表情で目が合った。

「あー、お帰りー、水谷ー、むー…」
「うん…どしたの? 眠くなっちゃった?」

「違うよ…水谷が一人にするから、寂しかったんだよーぅ…」
「そっかぁ、ごめんね? …ん? えええぇえぇぇえ!?」

な、何をぅ!?
一回スルーしたその言葉を、頭の中で反芻して…あれ、これ夢?

驚きすぎて赤面しながらフリーズすると、栄口がぎゅううってくっついてきて…いや! 待って! ちょっと待ってくれ!

こんなんありえない!
いつもなら俺のこと ないがしろにするはずだもん!

「ど、どうしたの!? そんなこと言うなんて、何か悪いもん食べたんじゃ…」

「お菓子しか食べてないもん…。水谷が悪いんだもん…」

全然話繋がってないけど、確かに、テーブルの上にはお菓子の包み紙だけだし…。

じゃあ、あれか!?
もしかして、ついに栄口と一線を越える時がきたのか!?


 


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