ちょ、これは何なん!?
夢やな! 絶対そうや!
でないと、こんな現実ありえへんっ!

今の出来事をそう位置づけた俺は、押し倒されたままやったのを、逆に俺が叶を押し倒すような体勢にもっていった。
もちろん、乱暴やなくて、優しくやで?

「なんやねん、今日は積極的なんやな…?」

あっちこっちにキスしながら言う。
けど、普段の叶なら「うっせー!」だの「黙れバーカ!」ぐらい言うてくるはずなんやけど…無言のまま受け入れてる。

(…なんか、おかしい)

すると、俺の携帯が鳴った。
メールの着信音やし、無視しようかと一瞬よぎったが、なんとなく携帯に手を伸ばした。

送信者は吉になっていて、何の気なしにメールを開く。

**********

From:吉
Subject:どうだ?
===========
叶、部屋に行ったか?
どんな感じになってる?

====END====

***********


どんな感じって…どういうことや?

叶を見ると、まだうるうるした目のまま、俺にひっついて離れようともせぇへん。
それにニヤケながら、でも気になるし、吉に返信する。


*************

To:吉
subject:Re:どうだ?
===========
どういう意味や?
めっちゃくっついてくるけど。
何かしたんか?

====END====

*************


それから、ちょっと待ったんやけど…返信ないし…。
まぁええか、と素直な叶を堪能させてもらうことにした。



 


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