「俺は、泉だからシたいって思ってるから。そこだけ、忘れないでよ」
「んー…、うん…」
「聞いてんのかー、本当にー」
クスクス笑いながら、俺の体を起こした後、ベッドまで運ばれる。
家に連絡しなきゃな、と思って携帯をポケットから取り出すと、浜田に取り上げられた。
「俺が言っとくから」と、電話をかけ始める。
「おやすみ、泉」
そう頭を撫でられて、ぐらりと睡魔が襲ってきた。
素直になるって、マジ疲れる。まぁでも…浜田の笑顔も見れたし、たまにはいいかな。
「なぁ、はまだ…」
「んー?」
「らいしゅう、シような…」
「え、…ええええっ!? え、ちょ、…あ、もしもし! すいません、いいいつもお世話になってます浜田ですけども…!」
目に見えてわたわたする浜田に少し笑いながら、睡魔に抵抗することなく身を委ねる。
あ、
コーラ飲むの忘れたな…なんて思いながら、
浜田の匂いのする布団に包まれて、
目を閉じた。
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