当らずも遠からずだったし、否定できずに無言になる。その反応に、浜田は肯定の意味だと思ったらしい。

「わり、もう言わねーからさ…」
「え…?」

「ゴメンな! 俺、何か、がっついちゃったっていうか…俺は気にしてないからさ!」

無理に作った笑顔で言われても、全然説得力ない。
浜田が俺を求めてくれんのは、嬉しいんだけど。今一歩踏み出せないのは、きっと…。

「泉と、ギクシャクしたくないし…。本当にゴメン…!」

「…あ、謝んなよ。浜田は何も悪くねーんだから…」

「え?」


原因はすべて俺にある。
そんなの、自分が一番分かってるんだ。

『過去』と『今』を比較する、俺に。


「…浜田さ、元カノいるだろ。今の3年に」
「えっ!? な、何…!」

「篠岡から聞いた。美人な人で、その人に食われたって…」
「食われ…」


情報通の篠岡のことだ。
間違いないはず。

何より、目の前の浜田の狼狽ぶりがそれを決定づけていて…その反応に、胸がちくんと痛んだ。


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