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気が付けば、いつの間にか服に着替えさせられていた。椅子に織田が座り、俺も向かい合って足に座らされてる。
織田も気だるげではあるものの、さっきまでの情事はなかったかのように身なりを整えていた。
「あ、気ぃついた?」
「…ん、」
ふわりと微笑まれ、胸がキュンと甘く締め付けられる。
さっきの情事ではできなかった唇にキスをねだれば、吐息も奪うような深い深いキスをされた。
酸欠でクラクラしてきたけど、やめたくなくて続けていく。
キスで殺されるかもな、と思った時に、ふっと抜けるようにして唇が離れた。
「さっきのもええけど、キスできないんはアカンなぁ?v」
「…ん、おれもそう、おもう…」
キスのせいで呂律がうまく回らない。ごろごろと甘えつつ、不満顔で賛同する。
その反対に、織田はすっげ幸せそうな顔してやがった。…にゃろう、毒気が抜けるじゃねーか。
「早く2学期ならへんかな〜v」
「そのまえに、なつやしゅみだろ?」
「せやな〜v またどっか行きたいなぁ〜v」
「ん、そうだな…v」
部活で忙しいとは思うけど、授業がないってだけで随分時間がとれるはず。夏休みはちゃんと、キスできるようなのが…できるかな。
さっきまでシてた癖に、もう次の機会を考えてる自分に苦笑する。
また織田の首に
両腕を巻きつけて、
甘いキスをねだることにした。
こいつのキスで死ぬなら、
本望かもなv
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