「大丈夫やて。これ駅弁っていうんやで?v」
「えきべん?」
「立派な体位やから、気にせんとv」
「立派って何だよ…」
体位の名前があるぐらいだから、そうなのかな。単純な俺は、首にまわしてる手に一層力を込めて、足を織田の体に巻きつけた。
織田は力強く俺を抱きかかえ直して、挿入の為に少し体を低くした。ソコにあてがわれた熱は、体が一瞬ピクンと跳ねる程に熱い。
「息吐いて…」
「…はぁ、っ、…!」
「アカン、もっと…」
「んん、ふぅ、……っ」
ゆっくり、でも確実に進入してくる。久しぶりに感じるソレに、体が先に思い出したのか力が抜けてきた。それに、織田が遠慮なく腰を進めてくる。
そろそろ全部入ったかな、とボンヤリしてると、ふっと腕の力が抜けてしまった。
あ、落ちるかも、と思ったけど、織田がガシッと腰を支えてくれていて、それは免れた。
「めっちゃええわ…」
「…ん、おれも」
ただ繋がってるだけなのに、こんなに気持ちいい。ちょっとでも動いたらイっちゃいそうなぐらい。
そして同時に来る、織田への愛しい気持ち。首元に何度もちゅちゅちゅとキスをすれば、オデコに同じように返してくれる。
本当は口にしたいんだけど、身長差のせいで届かない。
くそぅ、と思ってると、織田も同じこと考えてるのかまたヤラしく笑った。
[*prev] [next#]
7/10
【目次・SR・TOP】