***


「…っあー、疲れたーっ!」
「あっちぃ〜!」

部活終わり、泉と田島が騒ぎながら部室に入ってくる。俺はというと、とっくに着替え終えていた。今日は俺の家事当番の日だから、少しでも早く帰らないと。

「お、早いな〜、さかえぐち〜!」
「まぁねー。それじゃ、お先〜」

田島たちに別れの挨拶を言いながら、部室を出る。
そこでまた、水谷と入れ違いになった。

「あ、今日は当番?」
「あ、うん。そうなんだー」

「そっか、お疲れ様〜v」
「…ん、ありがと。じゃあね」


笑顔で別れて、自転車置き場まで行く。
漕ぎながら思うのは、水谷のこと。


ついこないだまでは、俺が先に帰ろうとすると、大急ぎで着替えて一緒に帰ろうと言ってくれた。


なのに、
最近は笑顔でお見送り…。


なんだろう、この変化。

水谷、何考えてるんだろう。





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