次に見たのは、脱衣所。
洗濯もろくにしてないのか、溜まって積み重なってる。

今は深夜なわけだから洗濯機回せないけど、ガサっと全部詰め込んだ。明日はスイッチだけ回せばいいようにして、すでに渇いてるのに干しっぱなしの洗濯物を畳んでおく。

そして、散らかってるリビングも適当にだけど片付けた。脱ぎっぱなしの服を畳んで、カップラーメンの残骸も捨てまくって。
あいつ、最近インスタントしか食ってなねーな…。俺には、いつだって手作りのしかよこさないくせに。

何かムカつきながら布団を直してると、脱衣所からガタンと音が聞こえた。
それにハッとし、すぐに走って駆けつける。

「浜田!?」
「…はは、すっころんだ」

見れば、足がもつれたのか床に膝をついていた。力なく笑う浜田に、また怒りが湧いてくる。

「あれー? 洗濯物がない…」
「洗濯機入れといた。んなのどうでもいいから、さっさとこっち来い!」

「あれー、ありがとー。あ、もしかして干してたのもやってくれたん」
「いーから、さっさと来い!」

無理やり引っ張り、ソファーに座らせる。
そしてポカンとしてる浜田の前に、おにぎり3つと栄養剤、お茶とシュークリームを置いた。


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