「大丈夫か?」
「アカン、アカンで、これはアカンわ……」
「織田、もう出たって…」
「うおっ! な、なんや…。ふぅ〜、大したことなかったなぁ!」
「……次、行くか」
「あれ? どないしたん?」
織田の弱点が分かったところで、次はドリームランドのキャラが演劇をするステージを見に行った。
俺は特に猫のキャラが好きで、猫が動くたびにバシャバシャと写真を撮りまくった。
その後もコースターやらトロッコに乗り、アトラクションを着実に乗りこなすことに成功する。
そして、残りはあと一つ。
「ここでシメだな!」
「ん〜? でっかいなぁ〜!?」
シメに選んだのは、一周するのに30分かかるデカさの観覧車。
遊園地内はもちろんのこと、街の景色や奥にある山々も一望できる。
「ほら、行くぞ!」
「はいはい」
織田の手を引きながら乗り込む。
そこは結構広くて、なぜか窓にブラインドが付いていた。
閉めたら景色見えなくなるのに、何でだ?
俺の疑問と同じことを考えていた織田は、座りながらブラインドを開け閉めしていた。
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