「ハッハッハ! 叶、なんも覚えてへんの?」
「お、覚えてない…」

正直に言えば、着替えていた手を止めて、ずずいっと近寄ってくる。
そんでぎゅうって抱きついてきて「凄かったで…」と、耳元で甘く囁いてきた。

す、すごいって何が…!?

「叶って、めっちゃ大胆やってんな…」
「えぇっ!?」

「あんな挑発的なコトされて、俺めっちゃ興奮したわ…」
「えっ、えええええっ!?!?」

や、ヤバイ!
俺はどんな恥ずかしいことをしてしまったんだ!?

あわわわわどうしよう…!!

「なーんてv ウソや。叶、俺がシャワー浴び終わったらぐっすり寝てたで」
「…へ?」

「はしゃいで疲れたんやなー、ってそのまま寝かしといたわv」
「ま、まじで…?」

マジや、とまた着替えのために離れる。

なんて失礼なことをしちまったんだ、俺は…!
何だか申し訳なくて、背中を向けてる織田に擦り寄る。

「ご、ごめん…俺、寝るつもりじゃなくて…」
「はは、ええって。そんかわり…」

くるっと振り向かれ、ぎゅむって抱きしめられる。
そして耳元で囁かれた言葉は。

「今晩こそ、寝さへんからな…?」
「! の、望むところだ!」


怒ってないみたいだし、
旅行2日目!

全力で楽しむぞっ!(おま!)(また寝ちゃうぞ!)



to be continue…

*****


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