「ハッハッハ! 叶、なんも覚えてへんの?」
「お、覚えてない…」
正直に言えば、着替えていた手を止めて、ずずいっと近寄ってくる。
そんでぎゅうって抱きついてきて「凄かったで…」と、耳元で甘く囁いてきた。
す、すごいって何が…!?
「叶って、めっちゃ大胆やってんな…」
「えぇっ!?」
「あんな挑発的なコトされて、俺めっちゃ興奮したわ…」
「えっ、えええええっ!?!?」
や、ヤバイ!
俺はどんな恥ずかしいことをしてしまったんだ!?
あわわわわどうしよう…!!
「なーんてv ウソや。叶、俺がシャワー浴び終わったらぐっすり寝てたで」
「…へ?」
「はしゃいで疲れたんやなー、ってそのまま寝かしといたわv」
「ま、まじで…?」
マジや、とまた着替えのために離れる。
なんて失礼なことをしちまったんだ、俺は…!
何だか申し訳なくて、背中を向けてる織田に擦り寄る。
「ご、ごめん…俺、寝るつもりじゃなくて…」
「はは、ええって。そんかわり…」
くるっと振り向かれ、ぎゅむって抱きしめられる。
そして耳元で囁かれた言葉は。
「今晩こそ、寝さへんからな…?」
「! の、望むところだ!」
怒ってないみたいだし、
旅行2日目!
全力で楽しむぞっ!(おま!)(また寝ちゃうぞ!)
to be continue…
*****
[*prev] [next#]
10/11
【目次・SR・TOP】