とりあえず、と目覚ましを止めてみる。
まだ夢の中にいるこいつを起こさないよう、昨夜を振り返った。
「ん〜…」
織田がむずがりながら、俺に回してる腕に力をこめる。ぴったりくっついてる織田の体を見れば、どうやら裸のようで。
驚いて今度は自分の体を見れば、ちゃんと持ってきたパジャマを着ていた。
あれ?
俺、えっちしたんだっけ…?
「…ん、かの…?」
「あ、お、おはよ…」
「ん…、おはよ…v」
気だるげに耳元で囁く言葉に、顔に血が上ったような気がした。
ただの挨拶だろ、俺のバカ…!
「あのさ、あの…」
「ん〜? 今何時や〜…?」
「え? あ、8時過ぎ…」
「朝食はバイキングやったな、着替えんと…」
ふわああと欠伸をしながら、織田がベッドから出る。裸だと思っていたけど、どうやらバスローブが腰に巻きついてただけみたいだ。
そ、そんなことより、確かめないと!
「…あのさ!」
「ん? どしたん?」
「お、俺…その、昨夜さ…」
「ん?」
「…え、えっちしたっけ!?」
「へぁ!?」
覚えてないだけなのかもしれない、と問い詰めれば、一瞬驚いた後に腹を抱えて笑っていた。
何だよ、
このリアクションは。
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