「織田、お前遊園地を甘く見るなよ?」
「えっ、何で!?」
「時間との勝負なの! 今日で半分以上は乗り倒すんだからな!」
「ええ〜!? せやかて、ココ全部で30以上あるやろ!?」
「だから、ちんたら歩いてんじゃねっつってんの! パレードもあるんだからな!」
「パレードは8時からやったな…。今9時過ぎやし、それまでに乗りこなす気なん?」
「当たり前だろ、何言ってんだ」
「…生きて帰れるやろか」
織田がボソボソ何か言ってたけど、特に気にしない。
何だかんだ喋ってる間に、30分経ったみたいで、1つ目のアトラクションのジェットコースターに乗る。
ここは全部で5つのコースターがあって、それが遊園地中に複雑に入り組んでる。
俺たちが乗るコレのすぐ下には、違うコースターの路線が通ってる。
絶叫が二重にも三重にもなるってわけだな!
よく考えてるぜ…!(こいつ相当勉強してきたな)
「よっしゃー! 乗るぞー! おっ、一番前だラッキー!」
「良かったなぁ。手は上げるんか?」
「当然だ! ちょっとでも下ろしたら『両頬ビンタの刑』だからな!」
「えっ、ビンタ!?」
「よしゃー! しゅっぱぁーつ!!」
(ポー!)
・ ・ ・ ・ ・
[*prev] [next#]
3/11
【目次・SR・TOP】