「…動かねーの?」
「や…、で、できな…!」

潤んだ目で訴えられて、俺の精神はあっけなく崩壊。
とことん意地悪できないのが、俺の甘いところかもしれないな。

「いいよ、俺やるから…!」
「…ん、ああ、ああ…っ!」

起き上がり、そのまま三橋を押し倒して、いつもの正常位に変える。
騎乗位の夢は、まだ当分叶わないかもな。

それでも十分、幸せなんだけど。

「廉…!」
「…んん、んっ! あべくっ、…!」

飽きるくらいに名前を呼び合い、熱い行為に没頭した――



: : : : :





「何怒ってんだよ…」
「……怒って、ない」

嘘つけ。
ほっぺたがぷくっと膨らんでるくせに。

背中を向けてるその体を、後ろから抱きしめてほっぺたをつつく。
空気が入ってたほっぺたから、ぷしゅぅと息が抜けた。
でも、またぷくっと膨らませてしまう。

んー、どうしようか。


[*prev] [next#]

6/8


目次SRTOP




「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -