「俺がいつもしてるみたいに、できる?」
「…で、できる!」

俺はいつも、そこを手で触ってやってるんだけど。
口でも愛撫してやる時さえあるけど、そこまで強制させるのは酷ってもんだな、今のところ。

おずおずと引っ張り出すようにして、それを握られる。
何か三橋の手が熱いんだけど…興奮してんのか?

「俺にも触らせて…?」
「あ、あべ君…!」

三橋のそれも引っ張り出して、お互いに握り合う。
手の中でヒクンと震えたそれを、柔らかく扱いて。
それに、三橋が熱い吐息を洩らした。

「なぁ、くっつけようぜ…」
「ん、……っ」

少し起き上がり、長座をした状態で三橋を上に座らせる。
そして、お互いのそれをくっつけ合い、刺激を与え合う。

「…ん。なぁ、廉…?」
「はぁ、ん、な、に…?」

「なんで、きゅうに、上になりたいって、言ったんだ…?」
「あ、ん…。だ、だって…ぇ…」

ゆるい快感を味わいながら、たどたどしくも紡いだ言葉は。
俺にされることが気持ちいい=同じように俺にも感じてほしい、というモノで。

それを聞いて、心底ホッとした。
俺の愛し方が実は不満だった、なんて言われたら立ち直れないところだ。


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