「あべ君…」
「ん、三橋…」
同じように下着姿になった俺たちは、いつもしてるようにキスを繰り返す。ただ違うのは、三橋の目線が俺より高いってこと。
しかも、俺がリードしてくれって言ったのを忠実に、自ら舌を絡ませてきたりして。
いつもこう積極的だといいんだけどな。
「あべ君、こっちも、いい…?」
「ああ、いいよ。好きにしていい」
三橋が、俺の胸んとこに何度もキスを落とす。
俺はわき腹もくすぐったくないし、乳首触られたってなんともない。
でも、三橋は自分がされて気持ちいい所思い返しているのか、何度もそこを触ってくる。
まるで子犬にでも懐かれてるみてーだ。
三橋に言ったら怒られっかもしんねーけど。
「なぁ、」
「…ん、なに…?」
「もっと下もしてくれよ」
「し、した…」
トランクスの上からソコをぽんぽんと手で指し示すと、三橋の顔が一気に赤くなった。
リードしようっていう人間が、さっきから初々しいんだけど。
それってどうなんだよ。
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