「俺はキャッチャーだったんだぜー」
「そうなん? じゃあバッテリーやってんなぁ」
「…、……」

三橋のことが頭をかすめ、返答できなかった。それに、織田が一瞬強い目で見てきたけど、すぐに逸らされた。

「ま、よろしく頼むわ」
「…おう」

深く追求されず、自己紹介も最後の奴まで行き、HRが終わった。この後は、各々入部届けを出しに行くだけ。

さっきまで静かだった教室は、すぐにざわついた。
俺も畠と二人で行こうかと思ってたけど…ついでだし、こいつも連れていくか。

「織田」
「何や?」

「一緒、行こうぜ」
「…おーきに」


…これが、
俺と織田のファーストコンタクトだった、っつーわけで。





* * *


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