「叶、声聞かせてや…?」
ソコを含みながら言うもんだから、織田の歯が軽くソコを刺激する。それに大袈裟なくらい感じてしまった俺は、またひとつ大きく体がしなってしまった。
「…ふ、…ん、んんん!」
「強情やなぁ…」
何か呟いたと思ったら、今までの舐めるだけの行為じゃなくて、織田の頭が前後に動いてくる。限界を促す行動に、俺の頭はスパークしそうだ。
もう、すぐそこまで熱がキてる。
生理的な涙が止まらない。
快感が強すぎるんだ。
絡みつく舌、微かに肌にかかる吐息、太ももを撫でる大きな手。
それら全部に溶かされてしまいそうだ、と思った瞬間。
一際強く吸い付かれ、
俺はあっけなくも織田の口の中に熱を吐き出してしまった。
* * *
「ぁ……?」
「大丈夫か…?」
ちくっとした痛みに、目が覚めた。
イった後、ほんの少しだけ意識が飛んだ気がする。
だって、さっきまで乱れてた服をきちんと着ているし、ベッドに寝かされている。
でもまだ呼吸が整ってないから、そんなに長くは気を失っていないわけで…。
深呼吸しながらボーっとしていると、織田が梳くように髪を撫で、軽くキスしてくる。
さっきまで俺を追い詰めていたはずの手も口も、同一人物か疑ってしまうほど…ひどく優しいもので。
思わずうっとりと織田を見つめてしまえば、織田も同じように見つめてきて。
今度は自分から、
キスをねだってしまった。
* * *
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