「初めて見るなぁ、ココ…」

嘗め回すように見られて、ハッとした。ビシバシと頭を叩いてみたけど、ビクともせずにじーっと見られてしまう。
手で隠そうにも、押さえつけられちまったし…。

「やだ、おだ…見るな、って…!」

「挨拶せんと…な、『かのう』?」

「しなくてい、ぁっ…!」

笑いながらちゅっとソコにキスする織田に、俺の羞恥心は最高潮。
こいつ、やっぱ本物のアホだ…!

「な、なななな何、何して…!」
「キスやんか」

「そ、そこにすんな! バカ!! アホ!!」
「えー? シてほしそーに震えてるから、てっきり…なぁ?」

そう言いながら、またソコに『挨拶』して。
風呂だってまだ入ってないのに、そんなトコ…!
いやいや、そういう問題じゃない!

「織田っ、あんまバカなことしてっと…!」
「どうするん?」

ニヤっと笑いながら、ソコをぱくっと…食われてしまった。
突然 生暖かい粘膜に包まれたソコが、勝手にヒクンと震えてしまう。かろうじて声を上げることは阻止できたけど、体の力が一気に抜けてしまった。

「やっ、おだぁ…!」
「イイ子やから…じっとしとき…」

俺の制止の声を無視しながら、ソコに甘ったるい『挨拶』が続けられて。

寮の部屋の壁は厚くないから、洩れる声だけでも抑えようと両手で口を覆う。その俺の反応を見ながら、織田はますます意地悪い笑みを浮かべながら、わざとらしく音を立ててきて。

ヤラしい水音が部屋に響く中…もう何が何だか分からなくなってきた。

 


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