「そんなら、まだ結構時間あるなぁ」
「そーだなぁ」

ゲームでもしようかな、と近くにあるソレに手を伸ばそうとすると、その手をぎゅって握られてしまって。
文句を言う前に、キスで口を塞がれてしまった。

やけにピッタリくっついてくる織田の体温が、少し上昇したような錯覚さえする熱いもので。つられて俺の体も熱くなった気がした。

いきなりのコトにちょっとビックリしたけど、たまにこんなキスするんだよな、織田って。
このキスはお互いに時間を忘れてしまうから、あんまりしないようにしてるんだけど…今日は時間たっぷりあるからな。

「織田、ちょ、くるし…」
「……もうちょいだけ」

休憩を挟んでほしいとの懇願も優しく却下され、また頭がぼやんとしてしまう。舌も疲れてきたのに、こいつは疲れないんだろうか。

どれだけキスしてたか分からないぐらいに、頭も舌も痺れてきた時。
織田のおっきな手が、ふいに俺のTシャツの中に入ってきた。…けど、抵抗する力も残ってなかったから、そのままにしておいた。

その俺の放置のせいか、織田の視線が強くなったような気がした。舌は絡ませたまま、織田の手が撫でるように上半身を這ってくる。

それに少しぴくつきながらも、呼吸するのに必死な俺は織田の首に手を回すので精一杯だった。


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