事情を話してメールで織田を呼ぶと、やけに嬉しそうな顔。締まりのない顔でくっついてくる織田に、またふわっとした気持ちになる。
まるでデカイ犬だな。
犬にしてはデカ過ぎるけど。
「水無月にからかわれるんちゃうの?」
「別にいーよ、慣れたし」
少しの照れくささはまだ残るけど。
それと引き換えにでも、織田とくっつけるなら…まぁ、こんなことまでは言ってやらないけど!
「さっきの星、やっぱ俺らが最初やったかもな」
「…願いが叶ったってこと?」
そう問えば、また嬉しそうに笑って。
隣で並んで座ってたのを、持ち上げられて膝の間に座らされる。俺も好きだけど、織田も後ろから抱っこするの好きみたいだ。
遠慮なく後ろに体重をかけて擦り寄れば、少し照れたように首元に顔を埋められる。
織田も結構甘えんぼだからな。…人のこと言えないけど。
「なぁ、かのー」
「んぁー?」
「水無月帰ってくんの、10時やったっけ?」
「おー、10時前には帰るってさ」
「ふーん…?」
「な、何だよその顔……」
何か企んでるような表情。
口元を少し上げるこの笑い方、…結構好きだったりして。
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