どんなにフザけても、
どんなにアホな事考えてても。

結局、メロメロじゃねーか。


●●いつもの、甘い声を●●●


「お邪魔しまーす」
「どうぞー」

甘いトークとキスをした翌日。
約束通りに、梶が家にやって来た。

何の目的で来たのかは、聞くまでもない。
…というか、事前に梶に言われてたんだよな。

『後から行くから』って。
この意味は、その間にシャワー浴びたいなら浴びとけよ、って事。

昨日の会話からして、'そのつもり'なのは分かってたけど…
何つーか、直接的なんだよなー。
もっとこう、情緒というか、恥じらいみたいなのはないのかね、アイツは。

少しため息をつきながら、先に帰宅して風呂に入って…丁度いいぐらいに呼び鈴が鳴ったっていうわけだ。
俺のシャワー時間も熟知してるしな…、なんて思いながら部屋に通す。

前を横切った梶の襟足を見ると、少し濡れてるのが分かった。
コイツもしっかりとシャワー浴びてきたらしい。

…うーん。
何だか、お互いに準備万端って感じだな。

いつもは何となくの雰囲気で…って感じで始まったりするけど、今日はもう梶のやる気パワーが迸ってるわ。
眼鏡の奥の目がギラギラしてるもん。

今日は家に誰もいないし、俺もそれは望んでたから別にいいんだけど…
複雑な気持ちと、どっか期待してる気持ちが混ざって面倒くさいわ。


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