こんな時に発情しないでよ!

発情自体は大歓迎だけど、
さすがにコレはマズイって!

●●Secret Night●●●


「…あー、うまかったー!」
「うん! ごちそう、さまでした!」

夕飯の鍋をたらふく食べた田島と三橋が、ご満悦な顔で笑ってる。
田島はころんと横になり、三橋は食べ終わった食器を片付けようと重ねていた。

それに泉が「いいよ、俺がやるから」って制止してる。
お盆を持ってきて食器を次々と乗せ、すっかり慣れた手つきで台所へと消えて行った。

「泉ー、嫁だなー!」
「嫁いでねーよ!」

田島のからかいに、すぐ反応してツッコんでる。
それに俺と三橋が笑うっていう、いつもの光景だ。

いつもと違うのは、ここが俺の家って事。
田島と三橋が、珍しく泊まりに来てるんだ。

田島の提案で、4人でお泊まり会しようってさ。
それで、さっきまで仲良く鍋を囲んでたんだ。

田島家からは野菜をどっさりともらい、三橋家からはたっぷりの肉を差し入れてもらっちゃったぜ。
そんな気を遣わなくてもいいのに、って言ったんだけどなぁv

「うー、満腹で眠い…」
「早いな! 夜はこれからだぞーv」

どこかうとうとしてる田島を揺り起し、まだ遊ぼうと持ち掛ける。
まだ20時前だし、田島が寝るなら俺たちも寝ないといけないしな。

「テレビでも見てて、俺も洗ってくるわv」
「あ! お、おれも!」

「いいって、2人はお客さんなんだからv」
「…お? つー事は、泉はどーなんだ? お客さんじゃないって事はーv」

「田島、全部聞こえてんだぞ。バカな事ばっか言うと追い出すからな」
「ええー! まだ言ってないからセーフ!」

泉が皿を洗いながら容赦なく宣告し、田島が慌てて弁解してる。
この2人の掛け合いは、いつ見ても面白いなv



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