●●One Night●●●


『…はい、もしもし…?』
「あ、水谷? ごめん、起こした?」

『ううん、起きてたけど… どしたの? 何かあったの?』
「ははは! ううん、何もないよv 心配した?」

『だって、電話なんて滅多にないから… 良かった〜、ヒヤヒヤしちゃったよーぅv』
「ごめんごめんv ちょっと…その、水谷の声が聞きたくなったっていうか…」

『え…? な、何で?』
「今日さ、教科書借りに来たじゃん。わざわざ1組まで…7組や3組の方が近いのに」

『うん…』
「それ思い出したら、何だかニヤニヤしちゃって。そしたら…水谷のこと考えだしちゃって、声も聞きたくなっちゃって…」

『そうなんだv』
「うん…だから、特に用事は無かったんだー。驚かせてごめんね、それじゃあ、お」

『待った!』
「わ! ちょ、急に大声出すなって!」

『だって今、切ろうとしたでしょ!』
「そ、そうだけど…」

『栄口、今部屋にいるんだよね?』
「うん、いるけど…もうベッドに入ってるし」

『今から会いに行っていい?』
「え!? 今から!?」


[*prev] [next#]

1/4


目次SRTOP




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -