「…なぁ、大地」
「はい?」

「…俺以外と、昼寝すんなよ」
「…! も、もちろんです!」

「分かればいい」
「…先輩、反則ッスよ…!」

意味が分からない事を呟きながら、ぎゅうぎゅうと抱き付いてくる。
お前が俺の事 変えたんだからな。責任取れよ。

そんな意味を込めて、俺からの初めてのキスを送る。
すると、大地が耳まで一気にぶわああって真っ赤になった。

「…はははv おまえ、赤過ぎ。血管切れたんじゃねーか?」
「せ、先輩のせいでしょう! もう! もう、マジで死にそうッスよ…!」

「ばーっか。お前にゃ長生きしてもらうからな」
「え? そ、それはどういう…?」

「っさい、自分で考えろ」
「……俺に都合のいい事しか思い浮かばないんスけど?」

「それで合ってると思う」
「!! せ、先輩ぃいい〜!vv」

「っせーな! 疲れて眠いんだから、静かに添い寝しろバカ!」
「はいぃ〜vv 先輩、夢の中でもラブラブしましょうね!」

わんわんとうるさい犬だ。
激しく甘えてくる大地に少し笑いながら、俺もどさくさに紛れて背中に腕を回す。

この幸せそうな顔見たら、何でも許してやりたくなる。
俺も、いろいろ末期だな。

「お前が来い。お前の夢にゃ行かないからな」
「はい! 任せて下さい!」

「よし。そんじゃ、おやすみ」
「おやすみなさい〜…v あ、ちょっと待った!」

「何だよ?」
「おやすみのキスがまだです! ん〜…v」

「……〜v …っ、ふぅ…」
「えへへ…v おやすみなさい、先輩v」

「おやすみ。すぐ来いよ」
「は〜いv」


さて。
大地が俺の夢に来たら、リード付けて散歩でもしてやるか。



**SLEEP END**


[*prev] [next#]

9/10


目次SRTOP




「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -