* * *
「…大丈夫ですか?」
「ん…」
いろんな事で息切れしたのも落ち着いた今、また大地と一緒に横になってる。
締りのない、心底嬉しそうな顔で抱きしめてくる大地に、少しの気恥ずかしさと、言いようのない幸福感が胸を満たす。
何か、さっきまでしてた事が、夢か何かだったんじゃないかって思う。
手を繋ぐ事さえ拒否してたのに、まさかこんな事する日が来るなんて…
しかも、それを提案したのが俺、っていう。
自分で自分が信じらんねーわ。
「先輩。さっき、すぐ言えなかったですけど…俺も、大好きです」
「……おー」
「好きです。めちゃくちゃ好きです。頭おかしくなりそうです」
「…そんなにか」
「はい。毎日好きです。今までも、これからも、ずっと」
「…うん。俺も…、俺も、ずっと、…好きだ」
「へへへ…v おれ、ずっと夢見てました。こんな風に、先輩と好き好きって言い合うの」
「…叶って良かったな」
照れ笑いを浮かべながら、はいと返事する大地が、愛しくてたまらない。
いつから俺は、こんなに大地の事好きになっちゃったんだろう。
いや、前から好きだったけど、ここまでじゃなかったはずなんだけどな。
しかも、これからもこの気持ちはどんどん大きくなっていくような気がする。
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