「疲れただろ? まだ少し早いけど、もう寝るか」
「…んー」

聞いてるのか聞いてないのか、適当に返事をしながら俺の首に両手を回してきた。
もぞもぞと体勢を直して、俺の頬に何度もキスをしてくる。

…お、落ち着け!
落ち着けよ俺!

「好きなんだぁー… はないぃー…」
「分かった、分かったって。ほら、服着るぞ」

「はないー… かっこいいー…」
「…え?」

うっとりと囁かれて、ちょっと戸惑う。
田島の何かがいつもと違うような…何なんだ、この違和感?

「はないー… もっとー…」
「もっと? って、何…」

「もっともっと、はないが ほしーんだよーぅ…」
「えっ?」

今、なんつった?
そう思ってる間に、田島のキスが頬から唇へと移動した。
さしたる遠慮もなく小さい舌も侵入してきて、俺のに絡んでくる。

何だ、足りなかったのか?
でも、いつも以上に興奮してたし、2回も熱を吐き出したわけで…
足りないようには見えなかったんだけどな。

そうこう考えてる間に、田島が不満げに唇を離した。
俺が舌を絡ませなかったのが原因だろう、「おればっかり…」って呟いた。

その少し拗ねた表情と、体から出てるピンクな雰囲気が、妙にエロくて…つい、また田島に馬乗りしてしまった。

エロイお前が悪いんだぜ、田島…!




* * *


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