「…す、すやまぁ…っ、…!」
「な、に…?」
「も、もっと、してぇ…っ!」
「…えっ!?」
「おねがっ…! すやまぁ…!」
「…っ、この…っ!」
俺の『待って、俺の話を聞いてほしい』って意味で懇願すると、巣山の動きが一瞬止まった。
あぁ、やっぱり隠語だったんだ。
もう、こんな大事な事忘れちゃうなんて…なんて思ったのも、束の間で。
「後悔、すんなよ…!」
ボソッと呟いたと思ったら、両足を持って高く上げられた。
あれ?なんて思う暇もなく、今までにないぐらい、激しく腰を叩きつけられる。
隠語のはずが、俺の言葉通りの意味として捉えられてしまったみたいだ。
肌のぶつかる音が響く中、どうしてこうなったのか意味が分からないまま、涙だけが流れていく。
「…ちょっ、す…! や、ぁ…!」
「煽ったの、お前だろ…っ!」
抵抗しようにも、体に力が入らない。
こんな事されて、我慢出来るわけないよ!
観念して白旗を上げ、もうイク…って思ったのに、それは巣山の右手に阻まれてしまった。
痛いぐらいに握られて、遮られてしまう。
「やだぁ…! 何、でぇ…!?」
「もっと、してほしい、んだろ…!?」
ニヤリと笑った巣山に、ガーンとショックを受ける。
い、隠語じゃないじゃないかぁあああ!
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