…あ、そうだ。
何でこのタイミングでよぎったのか分かんないけど、ふと西広達との会話を思い出した。

『待って』は『もっとして』の隠語だって。
そうだ、だから俺が待ってって言っても、待ってくれなかったんだ!
そういう事か!

謎が解けた瞬間、思わず「あっ!」と声を出してしまった。
その俺の行動に対して、巣山が訝しげに見つめてくる。

「…何、余裕じゃん、沖…?」
「へ…?」

「さっきからずっと、何を考えてんだ…?」
「え…、っ、…?」

あれ…?
なんか、機嫌悪い…?

…って、それもそうか!
こんな状況なのに、俺が考え事して上の空だと思ってるんだ!

「2回目だから、優しくしようと思ったのに…足りないみたいだな」
「ち、違うよ! その、巣山の事を、考えてて…!」

「俺の? じゃあ、何を考えてたのか言ってみろよ」
「…っ、あ、言う、から、動かな…っ、ん!」

腰の動きが再開して、乳首をギュッと抓られる。
それに、言えって言ったくせに、キスで口を塞がれちゃうし…

巣山の首に手を回しながら、強くなっていく快感に耐えるしかない。
でもこのままじゃ、またガブッてやれちゃうよ!

噛むタイミングって、いつもイキそうになる前だし…!
俺がもう出したいって思ってるから、きっと巣山もそろそろなんだと思う。

でも、『待って』と言うのは逆効果なはずだから、違う隠語を言わなくちゃ!
確か、待ってほしい時は『もっとして』って言えばいいはず!


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