「…まだ、早いんじゃねーか。ご飯」
「んー、そうだけど。でも目がパッて覚めちゃったからv」

「…だから、まだ早いって。俺も、まだシャワーいい…」
「……そう? それじゃ、もうちょっとだけv」

ははーん、そういう事か。
最初は何を言いたいのか分からなかったけど、すぐに察しがついた。
遠回しだけど「まだくっついていたい」って事なんだ、って!

「よいしょー、っと…v」
「んー…」

またさっきみたいに泉を包み込むようにして抱きしめると、すりすりと甘えてきてポーッとしてる。
言葉は遠回しだけど、態度がドストレートなんですけども…!

「…田島たち、起きなくて良かったなv」
「だから言っただろ、1度寝たら起きないって」

「そうだなv これが花井とかだったら、起きてたかもしんないしv」
「その辺も考慮して誘ったの、俺は」

どこか自慢げに言われて、思わず頬が緩む。
サラサラの髪を梳くように撫でれば、ますます上機嫌になっていくのが分かった。
か、可愛すぎる…!

「そういえば、俺は声我慢したのに、浜田は出してたなv」
「え、そうだっけ?」

「イク時に出しただろ、うっすら聞こえたぞv」
「えー、そうだったかなぁ〜v」

わざとらしくトボけると、泉が幸せそうにクスクスと笑ってる。
あぁ、なんて幸せ者なんだ俺ってば!

「ぐぇ! く、苦しい…!」
「んーv」

どうしようもなく幸せを感じて強く抱きしめると、潰れた声が返ってきた。
そんな声すら可愛いと思ってしまうなんて、もう重症だな俺は…!

「ねぇねぇv」
「ぐ…、何だよ?」

「またチャレンジしようねv」
「は? …ばーっかv」




**END**


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