もっと甘やかしてと腕にしがみついてくる泉の顎を持って、俺の方を向くように角度を変えさせる。
繋がったまま動かず深いキスをすると、もっと体の力が抜けてとろとろになってきた。
動いても大丈夫そうかな…と判断して、半ば手探り状態で腰を前後する。
肌のぶつかる音がしないようにと、ゆっくりと。
それでも、だんだんと早くなってしまうのは止められなくて。
ガクガクと足が震えてる泉の腰をしっかり持って、倒れないようにしながら打ち付けていく。
泉もすっかり興奮しきっていて、時折我慢しきれなかった声が聞こえてきた。
「…孝介、…っ、気持ちいい…?」
「ん…! ぅん…っ、ィイ…っ!」
ぎゅうぎゅうと後ろから抱きしめたり撫でたりしながら、好きだ好きだと囁く。
それに泉も応えてくれて、声は聞けないもののキスの温度で伝わって来た。
立ってするのもイイな…と思う傍ら、やっぱり誰か近くにいる時はダメだなと再確認する。
このスリル感もいいけど、泉の声が聞けないってのは勿体ないよな。
それに、こんだけ暗いと泉の顔…っていうか、目が見れないし。
潤みきった目で見つめられると、より強い幸せを感じられるっていうか…
「…っ、めぇ…!」
限界が来たのか、もうダメだと訴えてきた。
近くにあったタオルで泉のをそっと包んで、いつでもいいよと俺もスパートをかける。
俺も声出さないように気をつけなきゃ…!
「…っ、〜〜〜っ…!」
「…っく、…っ!」
先に泉が、続いて俺が熱を吐き出して。
いつも通り意識が飛んでしまった泉の体を支え…乱れた吐息を押し殺しながらベッドへと運ぶ。
田島も三橋も、ぐっすりと眠ってるみたいだ。
それに安心しながら、俺も一緒に横になり…身体的にも精神的にも疲れていたせいか、すぐに深い眠りに落ちて行った。
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