・ ・ ・


小さな光でも目覚めるきっかけになるかもしれない、と電気も付けず暗闇の中でコトを開始する。
すぐ傍の窓の向こうにある、微かな街灯の明かりだけが頼りだ。

「…も、無理だって…!」
「大丈夫、泉ならデキるって…」

さっきまでは俺と向かい合ってたけど、今は洗面台の鏡と向かい合うように体の向きを変えさせる。
万が一の為に、と服は脱がさずに、手だけを突っ込んでソコを指で慣らしていく。

あーあ、これで電気を点けられたなら、鏡プレイという変態チックな事が出来たのになぁ…
暗いからシルエットぐらいしか見えないや。

「…いつまで、やってんだ…!」
「立ってだから、念入りにしてんの…」

「も、やだぁ…!」
「…我慢出来なくなっちゃったの?」

少し意地悪な質問だったかな、とお詫びの意味も兼ねて首後ろにちゅっちゅとキスを送ると、素直に こくんと頷いた。
…あーもう、可愛いわー。毎日可愛いわーこの子ー。一瞬の隙も無いわー。

「…力、抜いててね… 大丈夫、支えてるから…」
「ん…、……っ!」

立ちバックなんて、やった事ない。初めてだ。
けど、たぶん何とかなるだろう。そう思いつつ腰を進めると、少しツラそうな吐息が聞こえた。

「大丈夫… 上手だよ…、そのまま…っ」
「…っ、…!」

やっぱり、少しキツそうだな…
声を我慢するのは分かるけど、呼吸まで我慢してたらダメだって!

「泉、ちゃんと息吐いて…?」
「ん、…ふー、…ん、……っ!」

意識して呼吸するようになったら、体の余分な力が抜けたのか、あとは思ったよりスムーズで。
ちゃんと全部入ったよという意味でお尻をさすると、泉の全身がピクッと反応した。


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