『そう! 今から行く!』
「だめ!」

『何で!?』
「だ、だってもう遅いし! 明日も朝練あるんだよ? それに、危ないし…」

『栄口が出歩くより、俺が出歩いた方が危なくないじゃん?』
「何言ってんだよ、水谷も充分危ないです!」

『えー! だって、俺は声だけじゃ満足出来なくなっちゃったんだもん…』
「…ご、ごめん。でも、明日になれば会えるから…」

『栄口に会いたいなーって思ってたら、眠れないよ〜!』
「大丈夫大丈夫、俺はいつも眠れてるからv」

『…え?』
「え? なに?」

『今、何かスゴイ事言われたような…』
「え? 何か言ったっけ?」

『あっ! '俺はいつも眠れてる'って事は、それって栄口はいつも'俺に会いたいなって思いながら寝てる'ってこと!?』
「…あ! いやえっと、そ、それは…!」

『何それぇええ! も、初めて聞いたんだけど! キャー!v』
「おっ、大声出すなっつの! 夜なんだから!」

『だってだって〜v すっごい嬉しいんだもん〜v』
「…今、転がってるだろ。すっごいガサゴソ音がする…」

『あ、バレた? 危なく落ちるトコだったよーv』
「もう、夜は静かにしなさいっての」

『うるさくさせたの栄口が原因だよ?』
「違います。俺は無実です」

『えー! キュンキュンさせたからじゃんー!』
「そんなつもりなかったもん。故意じゃないので無実ですー」

『嘘だぁ、未必の故意でしょ?』
「よく知ってるね、そんな言葉…」

『前に見た刑事ドラマでやってたから覚えた! 偉いー?v』
「はいはい、偉いねーv」


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