・ ・ ・


「…で、どうしたらいいと思う?」
「言わなくても伝える方法って事?」

「そうそう」
「うーん…」

浜田さんが泣いてたって事は、共感してるって事だもんね。
それを泉も分かってて、どうにかしたいって事なんだろうけど…

「…言わなくてもいいんじゃない?」
「え?」

「泉の事は、浜田さんが1番分かってると思うよ。泉より、泉の事分かってる」
「……」

「だから、普通にしてればいいよ。大丈夫、大丈夫v」
「…そっか」

ぽんぽんと肩を叩くと、やっと少しだけ笑った。
泉は言葉よりも、目が全部語ってるって感じだもんv

「はー、やっぱ栄口だな…」
「何が?」

「笑わないで聞いてくれるし、落ち着く。癒される。可愛い」
「ははは! 何だそれv」

「…ついでだし、ちょっと くっついていい?」
「何のついでだよー、いいけどv」

座っていたパイプ椅子をもっと近づけて、ぎゅっと抱き付いてきた。
俺も抱き返して、背中をぽふぽふと撫でると、抱き付く腕にもっと力が入ったのが分かった。

「…浜田に言えないけど」
「ん…?」

「栄口に言っていい…?」
「ん、いいよ…」



・ ・ ・


[*prev] [next#]

4/10


目次SRTOP




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -