・ ・ ・
「…で、どうしたらいいと思う?」
「言わなくても伝える方法って事?」
「そうそう」
「うーん…」
浜田さんが泣いてたって事は、共感してるって事だもんね。
それを泉も分かってて、どうにかしたいって事なんだろうけど…
「…言わなくてもいいんじゃない?」
「え?」
「泉の事は、浜田さんが1番分かってると思うよ。泉より、泉の事分かってる」
「……」
「だから、普通にしてればいいよ。大丈夫、大丈夫v」
「…そっか」
ぽんぽんと肩を叩くと、やっと少しだけ笑った。
泉は言葉よりも、目が全部語ってるって感じだもんv
「はー、やっぱ栄口だな…」
「何が?」
「笑わないで聞いてくれるし、落ち着く。癒される。可愛い」
「ははは! 何だそれv」
「…ついでだし、ちょっと くっついていい?」
「何のついでだよー、いいけどv」
座っていたパイプ椅子をもっと近づけて、ぎゅっと抱き付いてきた。
俺も抱き返して、背中をぽふぽふと撫でると、抱き付く腕にもっと力が入ったのが分かった。
「…浜田に言えないけど」
「ん…?」
「栄口に言っていい…?」
「ん、いいよ…」
・ ・ ・
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