『あ、思いついた。浜田に勝ってる所』
「なに?」

『梅原さんを大事に想う気持ち』
「…言ってろ、ばーかv」

冗談めかしてるけど、俺も少し照れくさい。
やっぱり電話のせいかな。
いつもこんな甘いトークなんてしないのに、お互いに変な感じになってるような…

「じゃあ、大事な俺の言う事、何でも聞いてくれる?」
『俺の出来る事であれば、どうぞ』

「ははは! ヤダって言われるかと思ったのに」
『地球征服とかなら、今すぐにはちょっと無理だな』

「ちょっとかよ!」
『54年ぐらい時間もらえれば、あるいは…』

どういう計算してんだ、コイツは。
ていうか、地球征服されても嬉しくねーし。
征服した後の政治とか面倒くさそうだもん。

「じゃあ、何お願いしよっかな〜」
『ちなみに言うが、宇宙征服なら76年かかるから無理だぞ』

「頼まねーよ! ていうかその計算方法何だよ!」
『眼鏡調べ、当社比です』

「まったく意味が分からん。征服は結構ですので」
『そうか。政治とか面倒くさそうだもんな』

…こういう所は、本当に気が合うと思う。

俺も同じこと考えてた、と告げると『だよなー』って返ってきた。
お互いに面倒くさがりだもんな。ははは。


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