ちょっと叫んだだけなのに、
そこまでする事ねーじゃん!

ばか花井!


●●好きの向こう側●●●


「…はい、いらっしゃーいv」
「こんちは! おばちゃん、花井起きてる?」

「ずーっと寝てたんだけど、10分ぐらい前から起きてるわよv 顔見てってやって〜v」
「はい! そのつもりです!」

笑顔でおばちゃんに通されて、遠慮なく花井の部屋に進む。
一応2回ノックした後、返事を聞く前にドアをどーんと開けた。

「おっす花井! 元気か?」
「…やっぱりお前だったか」

ベッドに寝ながら視線だけ向けて、呆れたように呟いた。
風邪ひいたからって、昨日と今日学校休んでたけど…顔色見ると調子良さそうな感じするな!

「熱下がったんだって? さっきおばちゃんに聞いた!」
「あぁ、昼前ぐらいに下がってきて…って、そうじゃない。お前メール見てないの?」

「見たよ?」
「…なんて書いてた?」

「えとー、"熱は下がってきたけど、お見舞いとかいいからな。絶対来るなよ"って書いてた!」
「そう。なのに何でココにいる?

「え、だってフリだろ? 本当は来てほしいっていう
ちげーよ! まんまの意味に決まってんだろ!」

「えー!」
「えーじゃない。今すぐ帰れ

やだ! せっかく来たのに!」
「移るかもしれねーだろ!」

「いーやーだ!」
「帰りなさい!」

くそー、何だよ花井のヤツ!
せっかくお見舞い来たのに、いきなり帰れだなんてさ!

帰れ帰らないのやりとりを続けてると、先に花井が諦めたみたいで、はーっと深いため息をついた。


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