足を速くするには、
どうすればいいんだろう。
やっぱり走り込みかなぁ?
●●止まらないのは君のせい●●●
泉が家に来てから、約1時間。
お風呂に入ったりゴロゴロした後、今は俺の隣に座ってとろんとしてる。
いっぱい動いていっぱい食べて、お風呂に入ってスッキリすれば、誰でもふわふわするよなぁ。
そう思いながら繋いでる左手をにぎにぎすると、肩に寄りかかってる頭がすりりと動いた。
「眠い?」
「んー、まだちょっと…」
いつ寝てもおかしくない顔してるけど、まだ俺とくっついていたいらしい。
って、自惚れてるわけじゃないぞ!
泉の目がそう言ってるんだもん!
「明日は朝練?」
「朝練っていうか、朝ミーティングだって」
「へー。朝にするの珍しいな」
「最近は全然ミーティングしてなかったからな…」
「いい天気続いてるもんなぁ」
「そー。まともにやってなかったから、いい加減やろうって、花井と阿部が…」
ぽつぽつと言葉を落とすみたいに喋る泉の体温が、いつもより高い気がする。
もう眠くなってきてるんじゃないかなぁ…なんて思ったけど、あんまり言うと怒られそうだ。
「朝から頭使うのかぁ。それも大変そうだな」
「眠くなってきたら、後で西広とかに聞くわ」
それでいいのか、なんて笑ってツッコむと、泉が静かにふふふと笑った。
まどろんでる顔も可愛くて、横に座ってる泉を引き寄せて、膝上に座らせて正面を向くように体制をシフトさせた。
向かい合ってた方が、頭も撫でやすいしなv
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