「ねぇねぇ、浜田っち!」
「ん?」

「今度の雨の日、家に遊びに行かせて!」
「へ?」


●●ショコラに愛を込めて●●●


水谷から'頼みたい事がある'っていうから、何事かと思ったけど。
別に、遊びに来るぐらいどうって事ないのに…と返事すると、水谷が「他にも頼みたい事あるの!」だって。

「俺に、お菓子作りを教えてほしいんだ!」
「お菓子作りぃ? 何でそんな事…ていうか、栄口に教わった方が早いと思うけど?」

「それじゃー、意味ないの!」
「意味?」

水谷の熱弁をまとめると、どうやら最近、栄口はお疲れ気味のようで…何か甘いのを食べさせてあげたいらしい。
それで、サプライズで水谷の手作りお菓子をあげたら、きっと喜んでくれる!って考えたらしいんだ。
「俺がそれやられたら絶対嬉しいもん!」って。

なるほど、秘密にしたいから栄口本人には言えない訳か。
何だか、可愛い事考えるなぁv

「俺は別にいいけど、お菓子なんてあんまり作った事ないなぁ」
「そうなの? 泉が、浜田っち料理上手だって言ってたから…」

「お菓子とおかずは違うからなぁ… 俺はほとんど目分量だし。お菓子って分量通りやらないと失敗するイメージがあるしな」
「う〜、確かに… でも、こんな事頼めるの浜田っちしかいないんだよ!」

うるうると懇願されて、少しの不安もあったけどOKと了承する。
それに、水谷は大袈裟に喜んで「ありがとう!」と手を握ってきた。


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