過去を消すには、
どうしたらいいんだろう。

とりあえず、
浜田の記憶は殴って消しておくか。


●●他言無用の秘密事●●●


「ただいま〜…」
「お帰りー」

生気のない顔で帰宅してきたのは、宿主の浜田。
珍しく俺の方が出迎える形で、浜田の帰りを待ち続けていたわけだけど…明らかに疲れてるな、コイツ。

「大丈夫か?」
「おー… ご飯食べた?」

「あぁ、家で食べてきた。浜田は?」
「俺もちょっと食べてきた。つーか、もうマジで眠い…」

「目がいつもの半分だぞ」
「ん〜… あ、お風呂は?」

「入ってきた。お前入んないの?」
「明日でもいっかな〜…」

デカイため息をつきながら少し迷っていたようだけど、結局入ることにしたらしい。
首をポキポキ鳴らしながら「入ってくるー」と言って部屋を出て行った。

時間は…21時過ぎか。
寝るには早いと思うけど、浜田が眠そうだし…俺も一緒に寝ようか、それとも家に帰ろうか。

でも、本当はというと…帰りたくない理由があるわけで。
出来れば今夜、浜田とシたいと思ってたから。

恐らく、俺が誘えば1発OKだろう。今まで断られた事ないし。
けど、それじゃあ浜田を余計に疲れさせるかもしれないし…


うーん、どうしよう…



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